Lot No. SS38584 / MUSASHIYA 9oz. PALAKA CHECK OPEN SHIRT

TEXT：　サンサーフ企画総括・アロハシャツ研究家中野喜啓（YOSHIHIRO NAKANO）

サトウキビ畑やパイナップル畑での労働に従事する日系移民たちを支えたワークウエア「パラカ」。ヴィンテージクロージングの中でも特に貴重なそれらのミュージアム・ピースを紐解き、現代に蘇らせているのがサンサーフの「ハワイアンワークウエア」シリーズ。

今季は1940年代後期のハワイで藤井順一商店が展開していた「ムサシヤ・ショーテン」の手掛けたパラカ・シャツを復刻。当時、パラカは農園労働者の身を守るために作られていたことから、その多くが長袖の仕様。しかし、一部のコッパンメン（カンパニーメン、農場管理者の現地での呼び名）のために、このような半袖のパラカも作られていた歴史がある。

ムサシヤのパラカの特徴は生地にあり、濃紺に染めた糸で織り上げた9オンスのパラカチェック生地を使用。通常、パラカは淡いブルーの色合いが多く、このような濃紺の生地を使用したものは希少価値が高い。