“MODUCT” 2021-2022 WINTER Vol.02

 

今季からスタートした新たなブランド、MODUCT（モダクト）。ブランド名は modification（改良・改造）と product（工業生産品）を組み合わせた造語。その名の通り「改良生産品」をコンセプトに掲げ、弊社が長年手掛けてきたヴィンテージアメリカンクロージングの魅力はそのままに、機能的かつ実用的な「改良」を加えたアイテムを展開している。

 

モダクトのテーマはシーズン毎に変わっていくが、ファーストシーズンのテーマはミリタリー。これまで本格派ミリタリーブランド BUZZ RICKSON’S（バズリクソンズ） で培ってきたノウハウを活かしつつ、「実用性」「シルエット」「取り扱いやすさ」「利便性」「デザイン性」といった5つのポイントに改良を加えている。ここではモダクトの「L-3N」を取り上げ、改良点やディテールの特徴について解説していく。

 

 

 

modified for improvement “MODUCT”

L-3N “MODUCT MFG. CO.”

 

 

Style No. MO14876　¥46,200

Size： S, M, L, XL

Color ：149) OLIVE DRAB

 

 

The brand name “Moduct” is a coined word combining “modification” and “product”. With the concept of “modified products,” it is developing items that are not bound by seasonal trends or fixed mindsets.

 

Multi-purpose jacket with various useful pockets.
Main material: 80/3 Ply Combed Cotton Twill
Inter Lining: 2 oz. CLIMASHIELD. Newly developed, super light, thermal, synthetic fiber insulation.

 

 

 

 

コンセプトは「JOHN LENNONが着ていたミリタリーシャツを想わせるジャケット」

 

ベースとなっているのは1950〜70年代かけて米軍で採用されていた「OG107」というユーティリティシャツ。このモデルはアメリカの人気TV番組「The Dick Cavett Show」や、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われたチャリティ・イベント「One to One Concert」でジョン・レノンが着用したことから通称「レノンシャツ」などと呼ばれている。

 

 

 

 

 

ヴィンテージの OG107 ユーティリティシャツは厚手のサテン地を使用した一重のシャツジャケットだが、本作ではナイロンの裏地を張り、現在の米軍でも採用されている高機能中綿の CLIMASHIELD®（クライマシールド）を入れることで実用性を改良。保温性を高めつつ、家庭でも水洗いができるよう仕上げており、購入後の取り扱いやすさについても改良を意識しているのがモダクトの特徴。ジョン・レノンの「LENNON」に由来し、モデル名は「L-3N」と名付けられた。

 

またシルエットについても改良を加えており、身幅や着丈を絶妙に調整することで、ジャストサイズを選んでもオーバーサイズを選んでも様になるシルエットに仕上げている。上の写真では身長180cm、体重65kgの弊社スタッフがLサイズを着用。ややゆとりのあるシルエットで、着用時のストレスを感じさせない。

 

 

 

 

胸のスリットポケットは旧いミリタリージャケットにみられるディテール

 

両胸のフラップ付きポケットはベースとした OG107 ユーティリティシャツから再現したディテール。左胸のポケットにはペン差しも装備している。左右のフロントポケットの内側にはスリットポケットを設けてあるが、これは1930年代の U.S. ARMY プルオーバーデニムジャケットや、1940年代の USMC（アメリカ海兵隊）のユーティリティジャケットなどにみられるディテールを取り入れたもの。現代ではモバイル用のポケットとして使用するのも良いだろう。

 

 

 

 

多くのポケットを設けて利便性を改良

 

ベースとした OG107 ユーティリティシャツは両胸に2ポケットのみの仕様だが、着用時の使い勝手を考慮して「L-3N」の裾の脇部分にはハンドウォーマーを設けてある。さらに背中には大容量のツールポケットも装備。フロントポケット×2、スリットポケット×2、ハンドウォーマー×2、ツールポケット×2という計8箇所のポケットを使い分けることで、バッグ無しで外出できるほど利便性が良い。

胸ポケット以外の各種ポケットは縫製部に設けてあるため主張は控えめで、コーチジャケットのようなシンプルな仕上がり。中綿に2オンスのCLIMASHIELD®（クライマシールド）を使うことで適度なボリュームを持たせており、裾のドローコードを絞ることでシルエットにアレンジを加えることができる。

 

 

 

 

生地の「継ぎ」を増やすことで縫製部のパッカリングを強調

 

ヴィンテージミリタリークロージングにみられる大きな魅力のひとつが、着用を繰り返すことで生地が縮み、縫製部に現れるパッカリング。この「L-3N」では前中心、胸ポケット、脇ポケット、ヨーク、後中心、後裾ポケットなど切り替えを設け、洗いをかけることで80/3 PLY COMBED COTTON TWILL（細番手のコーマ糸で織り上げた強度の高いコットンツイル生地）が造りだすパッカリングとアタリを強調している。

 

またアクセントとしてポケット（胸、脇、後裾）の袋地と袖開き部分には、表地と色味の異なる80/3 PLY COMBED TWILLを使用。同系色ながら生地の色味のトーンを切り替えることで、適度なデザインアレンジを施している。

 

 

 

 

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Lot No. MO14876 / L-3N “MODUCT MFG. CO.” 商品ページ